Labiase(細菌細胞壁溶解酵素)
Streptomyces fulvissimus TU-6株の培養液上清より調製され、β-N-アセチル-D-グルコサミニダーゼ、ムラミダーゼを主体とする複合酵素剤です。
乳酸菌、火落菌をはじめとする細菌類の溶菌に適しています。
製品名 | 販売先 | 販売先コードNo. | 容量 |
Labiase | コスモ・バイオ株式会社 | OZ-30EX | 500 mg |
特長 | 安定な酵素剤であり、保存性に優れています。単独で乳酸菌のプロトプラストが調製できます。 |
形状 | 凍結乾燥粉末(賦形剤として乳糖を含んでいます) |
保存 | 4℃、乾燥状態 |
起源 | Streptomyces fulvissimus TU-6株 |
規格 | β-N-アセチル-D-グルコサミニダーゼ活性 5U/バイアル 以上 |
諸性質 | Lactobacillus brevis IFO3345を基質とした溶菌活性※1にて温度およびpHの影響を評価した。 図1
図2
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応用
乳酸菌菌体内有用物質(各種DNA、酵素、抗菌物質等)の抽出ができます。 乳酸菌をはじめとする細菌の細胞壁の構造解析にも利用できます。
文献
- 長谷川和哉、大淵和彦、浜地正昭、熊谷知栄子:公開特許公報,平11-056348.
- 長谷川和哉、大淵和彦、尾関健二、浜地正昭、熊谷知栄子
公開特許公報,2002-261. - Ohbuchi, K., Hasegawa, K., Hamachi, M., Ozeki, K., and Kumagai, C.(2001)
J. Biosci. Bioeng. 91, 487.
よくある質問
- 乳酸菌溶菌時の酵素の使用量はどれくらいでしょうか?
- 菌株の種類や菌の培養条件及び生育状態にもよりますが、通常は反応液量に対して0.5~1.0%程度です。
また使用量は用途等に応じて適宜調節して下さい。
- DNAを調製する際の留意する点は?
- LabiaseはDNase活性を若干有するため、DNA抽出には5 mMのEDTAを含むバッファーを用いて下さい。