Yatalase(糸状菌細胞壁溶解酵素)
糸状菌のプロトプラスト調製ができます。麹の菌体量を簡便に測定できます。
糸状菌の細胞壁を溶解し、細胞内酵素の調製が可能です。
特長 | 生キチンを強力に分解できます。キチナーゼ、キトビアーゼ活性があります。 単独で糸状菌のプロトプラスト調製ができます。 |
形状 | 凍結乾燥粉末(賦形剤として乳糖を含む) |
保存 | 4℃、乾燥状態 |
起源 | Corynebacterium sp. OZ-21 |
規格 | キチナーゼ活性 50 unit/g powder以上、キトビアーゼ活性 500 unit/g powder以上、 細胞壁溶解活性 約10,000 unit/g powder |
至適温度 | 30~50℃ |
至適pH | 5~8 |
応用
Yatalaseを用いた麹菌体量簡易測定法
特長 | 酵素の調製が必要なくYatalase単独で菌体量の測定ができます。操作が簡単で、反応時間が短くてすみ4時間以内で測定可能です。 |
操作手順 | |
測定結果例 |
文献
- Reissig, J. L., Strominger, J. L. and Leloir, L. F.(1955)
J. Biol. Chem. 217, 959. - 藤井史子、尾関健二、神田晃敬、浜地正昭、布川弥太郎(1992)
醸造協会 87, 757. - 尾関健二、石丸(永益)陽子、幸田明生、峰時俊貴、大淵和彦、浜地正昭、熊谷知栄子(1998)
生物工学 76, 187
よくある質問
- どの糸状菌にもオールマイティーですか?
- Aspergillus oryzaeとTrichoderma reesei、T.viride、T.koningiiは非常に良好にプロトプラストの調製ができ、使用量を減らすことができます。
その他のAspergillus属をはじめとする子嚢菌類、接合菌類、担子菌類で、プロトプラストが得られにくい場合は、0.5%のセルラーゼ「オノズカ」R-10との併用をお勧めします。