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商標大関印の由来

明治17年(1884年)、江戸時代から使用してきた商標「万両」を改めて「大関」へ。 当時の商標は横綱の注連縄と「天下無双」の文字のある軍扇の烙印、および米俵の中へ「中井」としたる烙印を添え、さらに、「大関」の二字はその「大」の字は右上に「関」の字は左下にへ書くこととし、その上へ大小の赤色二線を引いた全形が構成されました。赤色の二線は力士の褌の図案により出たもので、図案はすべて相撲道に関するものです 「大関」は「大出来」に通じ、また「覇者」を意味します。当時は大相撲の人気が上昇中であり、相撲の最高位と同じ名前は新しい酒銘の認知度アップにも大変役立ったものと思われます。また、明治33年に大阪で開催された大相撲の優勝力士に副賞として「大関」を送ったことも、大衆の心をつかむ巧みなイメージ戦略といえます。ともあれ、商標「大関」には、酒造業界の「大関」の地位を築いてゆこうとする、大いなる企業精神が込められているのです。

明治17年商標登録時の商標(画像) 登録証(画像)

商標のデザインを公募

個人企業から株式会社に成長した大関は、昭和11年に新聞紙上でレッテル図案を懸賞募集し、商標のデザインを一新しました。一等の賞金は百円、当時の上等酒が50本以上買えた金額です。このとき選ばれた東京の図案家小林琴夜氏のデザインは、今日に至るまで大関のトレードマークの基本となっています。

商標(画像)

大関の語源

大関の語源は昔、日本国中より力量抜群の者を集め、王城を守護する防人の間に力技をきそわせ、その中最も優れたものを大関とし、次に関脇、小結、前頭の順位を決め、前頭には数人を並べ、防人の出身地別に本州を関東、関西に二分し、東方西方と区分して、年々5月の加茂祭の時に、その角力会を催して展覧に供え、防人の力技の向上発展を督励しました。
 また今日の力士の最高位「横綱」の名称は江戸時代の将軍家の上覧相撲によって想定されました。

相撲(画像)
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