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研究用酵素
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研究用酵素

Yatalase(糸状菌細胞壁溶解酵素)

糸状菌のプロトプラスト調製ができます。麹の菌体量を簡便に測定できます。
糸状菌の細胞壁を溶解し、各種DNA調製、細胞内酵素の調製が可能です。

製品名 販売先 販売先コードNo. 容量 希望価格
Yatalase タカラバイオ(株) T017 2 g/vial -
Yatalase コスモ・バイオ(株) OZ-10EX 2 g/vial -
特長 生キチンを強力に分解できます。キチナーゼ、キトビアーゼ、キトサナーゼ、
β-1,3-グルカナーゼ活性があります。単独で糸状菌のプロトプラスト調製ができます。
形状 凍結乾燥粉末(賦形剤として乳糖を含む)
保存 4℃、乾燥状態
起源 Corynebacterium sp. OZ-21
規格 キチナーゼ活性 約50 unit/g powder、キトビアーゼ活性 約500 unit/g powder、
細胞壁溶解活性 約10,000 unit/g powder
適温度 30~50℃
最適pH 5~8

応用

Yatalaseを用いた麹菌体量簡易測定法

特長 酵素の調製が必要なくYatalase単独で菌体量の測定ができます。操作が簡単で、反応時間が短くてすみ4時間以内で測定可能です。
操作手順
測定結果例

文献

  • Reissig, J. L., Strominger, J. L. and Leloir, L. F.(1955)
    J. Biol. Chem. 217, 959.
  • 藤井史子、尾関健二、神田晃敬、浜地正昭、布川弥太郎(1992)
    醸造協会 87, 757.
  • 尾関健二、石丸(永益)陽子、幸田明生、峰時俊貴、大淵和彦、浜地正昭、熊谷知栄子(1998)
    生物工学 76, 187

よくある質問

どの糸状菌にもオールマイティーですか?
Aspergillus oryzaeTrichoderma reeseiT.virideT.koningiiは非常に良好にプロトプラストの調製ができ、使用量を減らすことができます。その他のAspergillus属をはじめとする子嚢菌類、接合菌類、担子菌類で、プロトプラストが得られにくい場合は、0.5%のセルラーゼ「オノズカ」R-10との併用をお勧めします。

Westase(酵母細胞壁溶解酵素)

酵母の細胞壁を溶解し、各種DNA調製、細胞内酵素の調製が可能です。
酵母のプロトプラスト調製ができます。

製品名 販売先 販売先コードNo. 容量 希望価格
Westase タカラバイオ(株) 9005 1 g 11,000円
特長 β-1,6グルカナーゼ、β-1,3グルカナーゼ活性を主体とする酵母細胞壁溶解用複合酵素剤です。
特にβ- 1,6グルカナーゼ活性を主体とすることが、他の酵母細胞壁溶解用酵素剤との違いです。
本品は、子嚢菌酵母だけでなく、担子菌酵母、不完全菌酵母にも幅広く作用し、プロトプラスト調製が可能であり、また高いプロトプラスト再生率を持ちます。推奨条件下でDNase活性が認められませんので、酵母からの DNAの調製にも利用できます。
形状 凍結乾燥粉末(賦形剤として珪藻土を含む)
保存 4℃、乾燥状態
起源 Streptomyces rochei DB-34
規格 β-1,6グルカナーゼ活性(37℃)400 U/g powder以上、
細胞壁溶解活性(30℃)35,000 U/g powder以上
適温度 30~50℃
最適pH 6.0
使用方法 McIlvaine Buffer(0.1 Mクエン酸溶液と0.2 Mリン酸水素二ナトリウム溶液を約36.8:63.2で混ぜ、pH 6.0に調整します)に適当量溶解し、セルロースアセテートフィルターでろ過してから使用します。プロトプラスト調製時の浸透圧調整剤には、必ず酒石酸ナトリウム・二水和物を用います。対象の酵母は、必ず対数増殖期のものを用意します。

応用

各種酵母に対するプロトプラスト形成

菌株 プロトプラスト形成率(%)
Westase Zymolyase
Schizosaccharomyces pombe IFO 0351
Saccharomyces cerevisiae X2180-1A
Zygosaccharomyces rouxii IFO 1130 ×
Hansenula mrakii RIB 522
Kluyveromyces lactis IFO 0433
Pichia anomala IFO 10213
Lipomyces starkeyi IFO 10381
Filobasidium floriforme IFO 1915 ×
Ustilago maydis IFO 5346 ×
Rhodosporidium toruloides IFO 10512 ×
Tremella mesenterica IFO 9310 ×
Graphiola phoenicis IFO 9100 ×
Sporobolomyces roseus IFO 1105 × ×
Brettanomyces bruxellensis IFO 0797
Candida colliculosa IFO 0663
Candida tropicalis IFO 1400
Candida utilis IFO 0639
Kloeckera apiculata IFO 0865
Rhodotorula glutinis IFO 1125 × ×
Trigonopsis variabilis IFO 0755
Cryptococcus albidus IFO 0612 ×
Phaffia rhodozyma IFO 10129<

プロトプラスト形成率 ○:80%以上、△:50%以上、×:0%

文献

  • 吉田光方子、西晶子、大淵和彦、北条知子、松澤昭仁、浜地正昭、熊谷知栄子(1997)
    生物工学, 75, 229.
  • 西晶子、大淵和彦、浜地正昭、熊谷知栄子(1999)
    生物工学, 77, 60.
  • 大淵和彦、西晶子、浜地正昭、熊谷知栄子(1999)
    生物工学, 77, 137.

よくある質問

使用時のフィルターろ過は必要ですか?
賦形剤として含まれている珪藻土が不溶性なので、ろ過なしでは沈殿が生じ、扱いにくいと思われます。ろ過は必ず行って下さい。なお、珪藻土はろ過助剤としての役割も持っております。
バッファーはMcIlvaineでないといけませんか?
必ずしもMcIlvaineでないといけないというわけではありません。使用用途に応じて、使いやすいバッファーをお試し下さい。
ソルビトールを浸透圧調整剤に用いたところ、プロトプラストができなかったのですが?
本酵素は、浸透圧調整剤として有機酸塩を用いないと十分な効果を発揮することができません。必ず有機酸塩、望ましくは酒石酸ナトリウムを用いて下さい。形質転換のプロトプラスト再生時にはソルビトールを浸透圧調整剤に用いて下さい。
酵素濃度はどれくらいで使用するのが適当ですか?
反応時0.5%濃度で十分な効果が期待できますが、用途によってはより低い濃度の方が望ましい場合もあります。

Labiase(乳酸菌細胞壁溶解酵素)

Streptomyces fulvissimus TU-6株の培養液上清より調製され、β-N-アセチル-D-グルコサミニダーゼ、ムラミダーゼを主体とする複合酵素剤です。乳酸菌、火落菌をはじめとする細菌類の溶菌に適しています。

製品名 販売先 販売先コードNo. 容量 希望価格
Labiase コスモ・バイオ株式会社 OZ-30EX 500 mg 25,000円
特長 安定な酵素剤であり、保存性に優れています。単独で乳酸菌のプロトプラストが調製できます。
形状 凍結乾燥粉末(賦形剤として乳糖を含んでいます)
保存 4℃、乾燥状態
起源 Streptomyces fulvissimus TU-6株
規格 β-N-アセチル-D-グルコサミニダーゼ活性 5U/バイアル 以上
適温度 40℃~60℃
最適pH 3.5~4.5

応用

乳酸菌菌体内有用物質(各種DNA、酵素、抗菌物質等)の抽出ができます。 乳酸菌をはじめとする細菌の細胞壁の構造解析にも利用できます。また黄色ブドウ球菌、う蝕菌などの有害菌の増殖を抑制することができます。

文献

  • 長谷川和哉、大淵和彦、浜地正昭、熊谷知栄子:公開特許公報,平11-056348.
  • 長谷川和哉、大淵和彦、尾関健二、浜地正昭、熊谷知栄子
    公開特許公報,2002-261.
  • Ohbuchi, K., Hasegawa, K., Hamachi, M., Ozeki, K., and Kumagai, C.(2001)
    J. Biosci. Bioeng. 91, 487.

よくある質問

乳酸菌溶菌時の酵素の使用量はどれくらいでしょうか?
菌株の種類や菌の培養条件及び生育状態にもよりますが、通常は反応液量に対して0.5~1.0%程度です。
また使用量は用途等に応じて適宜調節して下さい。
DNAを調製する際の留意する点は?
LabiaseはDNase活性を若干有するため、DNA抽出には5 mMのEDTAを含むバッファーを用いて下さい。