日本酒は1年を通じで呼び名と味わいが変わる、世界でも珍しい四季の移ろいを楽しめるお酒のひとつです。
秋ならではの味わいが楽しめると人気の『ひやおろし』は、冬に造ったお酒を貯蔵するときにのみ火入れを行います。秋になり外気と貯蔵庫の温度が同じくらいになるころに行う2回目の火入れを行わず「ひや」と呼ばれる状態のまま卸される（市場に出荷される）日本酒です。
「ひやおろし」は江戸時代に生まれたと言われており、 「ひや」というと寒い時期のように感じますが、日本家屋の土間の温度、室温のことを指していたようです。 「大関ひやおろし」は大関が独自開発した酒造好適米「いにしえの舞」（※1）を100％使用した、まろやかな味わいと、フレッシュ感を楽しめる特別純米酒です。1回火入の生詰めですので、開封後は出来るだけ早くお楽しみいただく事をオススメいたします。
ぜひ秋の味覚と相性が良い「大関ひやおろし」と、秋の深まりとともに濃厚な味わいになるサンマやキノコ類や銀杏などと一緒に食卓に季節感を取り入れてみてはいかがでしょうか。
また「大関ひやおろし」は2021年7月に「ＧＩ灘五郷」（※2）に認定されました。

（※1）「いにしえの舞」… 山田錦の系統である「兵庫夢錦」と、大関が１９９６年に復活させた「早大関」を掛け合わせた品種で、たんぱく質含有量が少ないため、酒造りに用いると雑味がなく米の旨味を生かした味わいが特徴の日本酒になります。

（※2）「ＧＩ灘五郷」… 灘五郷で造られた日本酒を保護するために定められた国税庁指定の地理的表示です。「正しい産地」であることと、「一定の基準」を満たして生産されたことを示しています。

味わいの要素の調和がとれ、後味の切れの良い酒質

灘五郷内で製造・貯蔵・瓶詰された商品。管理機関である灘五郷酒造協同組合が定める原料や製法などの生産基準をみたし、厳正な審査により酒質特性を有していると認定された商品。