2011.09.28
半数以上の人が翌日の対策をせず お酒と翌日の対策に対する意識調査
大関株式会社では、20~50代の社会人の男女を対象に「飲酒に関する意識調査」を実施しました。
<トピック>
・自分はお酒に強いと思う人が多いのは20代。
20代の60%の人が、自分はお酒に強いと感じている反面、30代以上で自分はお酒に強いと思う人の割合は、各年代とも平均43%と、20代に比べて17%も少ない結果となりました。
・お酒との付き合い方が下手なのは男性。
お酒と上手に付き合わず、気分が悪くなる、頭が痛くなるなど、つらい経験をしたことがある男性は、女性と比較して20%多い結果となりました。また年代別では、つらい思いをしている人の割合が最も高かったのは40代(78.5%)で、次いで高かったのが30代(76.2%)でした。
・翌日対策で最も多いのは「水分補給」。
お酒を飲んだ後に「水やお茶、スポーツドリンクなどの水分をとる」(42.9%)というほか、お酒を飲む前に「翌日対策飲料を飲む」(24.6%)という回答が多い結果となりました。
■自分はお酒に強いと思う人が多いのは20代、強くないと感じるのは30代。
お酒を飲む人を対象にした今回の調査で、まず「お酒が好き」と回答したのは92.9%。また、自分のことをお酒に強いと感じるかを尋ねたところ、20代の60%が自分はお酒に強いと感じていることが分かりました。逆に30代以降になると、自分をお酒に強いと思う人の割合は各年代ともに平均43%と20代に比べて17%も低く、30代を境に、お酒との向き合い方を変えていることが伺えます。
■お酒との付き合い下手なのは男性。
適量を守れば、おいしいお酒ですが、付き合い方を間違えると、つらい思いをしてしまう場合があるのも事実。今回の調査では、自宅以外の場所でお酒を飲んでつらい経験をしたことがある人の割合は70.2%に及びました。男女別に見ると、男性は79.6%、女性は60.8%と、男性が約20%も多いのが特徴です。
なお、自分のことをお酒に強いと感じるかという質問に対して、思うと答えた男性の45.8%に対して、女性は48.8%、お酒を飲むと顔が赤くなりますかという質問でも、ならないと答えた男性が55.0%であるのに対して、女性は59.6%と、女性のほうがややお酒に対して強いことが伺えます。複数回答で一緒にお酒を飲む相手を尋ねたところ、男性は「会社の同僚」、女性は「友達」が最も多く、男性は仕事に関連した相手とのコミュニケーション、女性はプライベートのコミュニケーションにお酒を活用する傾向があるようです。女性にお酒に求めることを聞いたところ、1位は「楽しい時間を過ごす」でした。女性は男性に比べ、よりお酒を楽しむ傾向にあると言えそうです。社内のお付き合いなどで無理な飲み方をする機会も少ないのかもしれません。
■3人に1人がお酒でつらい思いをした後「飲まない!」と思ったことがある。
「お酒を飲んだ翌日以降もつらい状態になりやすい」と回答した人は23.8%で、5人に1人はお酒との付き合い方が下手であると自覚しているようです。また、「どのような飲み方でつらい状態になるか」を尋ねたところ、トップ3は51.2%の「ただ単に飲みすぎた」、38.1%の「ちゃんぽんして飲んだ(複数種のアルコール飲料を飲む)」、24%の「アルコール度数が高いお酒を飲んだ」という結果になりました。お酒でつらい状態が原因で仕事を遅刻した・休んだことがある人の割合は18.5%。ほかにも「二度寝をして出勤時刻頃に起きてしまい、ほぼスッピンのままで出社して恥ずかしかった」(20代女性)、「目が覚めたら全く知らない、行ったこともない公園のベンチで寝ていた」(20代男性)、「翌日酒臭く、香水をたっぷりつけて商談に挑んだところ、香水の匂いが商談相手に迷惑がられて結局破談した」(30代男性)、「お見合いにいけなくなってしまった」(30代女性)といった失敗談が寄せられました。
そこで、お酒の飲み方を間違えた事で気持ち悪くなったり、失敗をした後で「もうお酒は飲まない!」と思った経験について尋ねると、「ある」と答えたのは約3人に1人の29.4%。ところがその反面、つらくなる状態を繰り返しているという回答も全体で15.4%に上り、年代別に見ると他の年代が軒並み15%以下であるのに対して、30代が20.8%と、突出していました。30代が一緒にお酒を飲むシーンとして目立ったのは「会社の同僚」(73.8%)、「会社の上司」(53.1%)でした。一方40代以降になると「会社の部下」「取引先」が上位にくる傾向に。30代は働き盛りの世代でもあり、同僚と仕事の話でついつい熱くなったり、上司の長話につきあっていると、お酒もハイペースになってしまうのかもしれません。
■翌日対策の1位は飲んだ後の水分補給!
「飲む前・飲んでいる最中・飲んだ後」の過程ごとに、翌日のためにどのような対策をとっているかを挙げてもらったところ、最も多い回答は「飲んだ後」に「水やお茶、スポーツドリンクなどの水分をとる」で42.9%と半数近くに上りました。そのほか、各過程の1位は、「飲む前」が「翌日対策の飲料を飲む」で24.6%、「飲んでいる最中」が「水やお茶、スポーツドリンクなどの水分をとる」で12.1%という結果に。
このほか自由回答形式で対策を聞いたところ、「食事もしっかりとる、お酒だけを飲み続けない」(20代男性)、「なるべく空腹時に飲むのを避ける」(30代男性)、「飲む前に乳製品をとる。帰ったら水をたくさん飲んで寝る」(40代女性)、「夜12時以降は飲酒しない」(40代男性)、「ゆっくり飲む」(50代男性)などが挙げられています。
今回の調査で目を見張るのは、「特に対策はしていない」という回答が多いこと。対策をしていない割合は「飲む前」が62.5%、「飲んでいる最中」が76.3%、「飲んだ後」が47.9%となり、ほぼ半数を超える結果となりました。また、お酒を飲んだ後につらい思いをしたことがある人のうち、自宅に翌日対策用アイテムを準備していない人は68.8%に上りました。
【総評】
今回の調査結果から、多くの人がお酒とお酒の場を楽しみたいと考えているものの、7割の人がお酒との付き合い方を誤り、つらい思いをした経験があるにも関わらず、実際には翌日対策に対する意識が低いことが浮き彫りになりました。お酒をより楽しむためには、翌日対策に対する意識がカギになるといえそうです。
【調査概要】
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2011年7月22日(金)~25日(月)
■調査対象:20~50代社会人(もしくは会社勤めの)男女、お酒を飲む人
■回答割付:20~50代の男女65名ずつ