2019.08.21
~美肌成分「α-EG」の効果を新たに証明~
日本酒エキス飲用による肌コラーゲン増加が
「α-EG」に起因することを新たに確認
大関総合研究所は近年報告されている、日本酒エキスの飲用による真皮層のコラーゲン密度スコアの増加がα-エチル-D-グルコシド(以下、α-EG)に起因することを明らかにしました。
α-EGは一般的な清酒中に1%(w/v)以下の濃度で含有されており、甘味と遅効性の苦味を持つ成分です。
大関総合研究所はこれまでにα-EGがヒト皮膚線維芽細胞に対して細胞増殖促進効果やコラーゲンの産生促進効果を有すること、皮膚に塗布することによって短期的な保湿効果があることを明らかにしてきました。
近年、α-EGを多く含んだ純米酒やそのエキスの継続飲用により真皮層のコラーゲン密度スコアが増加することが報告されていますが、大関総合研究所はα-EGを含んだ 純米酒エキスとα-EGを含まない純米酒エキスの効果を比較することで、その効果がα-EGに起因することを新たに確認いたしました。
今後も大関は日本酒・α-EGの持つ美容効果の研究を進め、製品開発にいかして参ります。
この研究成果は、「純米酒エキスに含まれるα-EGが真皮層のコラーゲンに与える影響」と題して、「第71回 日本生物工学会大会」(主催:公益社団法人日本生物工学会)にて発表いたします。
【学会発表詳細】
学会名:第71回 日本生物工学会大会 (主催:公益社団法人日本生物工学会)
発表日:2019年9月17日(火)
会 場:岡山大学 津島キャンパス(〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中)
演 題:純米酒エキスに含まれるα-EGが真皮層のコラーゲンに与える影響
発表者:○三谷 恵一 、大浦 友紀 、原田 春佳 、根路銘 伸介 、奥田 伸哉 、坊垣 隆之(○印は演者)
【α-EGについて】
α-EGはエタノール、オリゴ糖の存在下で麹由来の酵素により生成されます。「並行複発酵」と呼ばれる、糖化とアルコール発酵が同時に進行する日本酒ならではの成分です。市販純米酒に0.6~0.8%程度含まれており、日本酒の中でアルコール、ブドウ糖に次いで多く含まれている成分です。