ガラス瓶はお酒の品質の面で、保存性に優れていますが重い容器です。１つの商品の重量はわずかでも、全体の物流コストや年間CO2排出量にも影響します。大関では容器強度を維持しガラス量を減らした軽量瓶の取り組みを瓶メーカーと進めワンカップは各サイズで1本7g以上の軽量化を達成しています。またリサイクルガラス、再生カレットを原料とするエコボトルを使用した商品開発も積極的に行っています。

ワンカップ、お馴染みのガラスコップの他に、手軽さをそのままに、持ち運びがしやすい紙容器のワンカップも開発しています。ガラスから紙へ素材を変更することで重量を大きく減らすことができました。ガラス容器が持ち込めないスポーツ観戦やアウトドアなど持ち運ぶシーンでも軽く衝撃にも割れにくい手軽さが人気です。

大関は一升瓶に替わる紙パック容器を1976年にいち早く「はこの酒」として商品化し、以来改良を重ねています。
パック商品に使用するインキの一部に植物由来のバイオマスインキを使用したり、日本酒の紙パック商品に森林認証紙を使用するなど環境に配慮しています。 また、のものも500mlには紙パックの構造上、バリア性保持に使用されるPET層にリサイクルペットを使用しています。

発電施設ではCO2を増加させないことが地球温暖化防止に有効とされています。大関では、CO2を排出しない再生可能エネルギーとして、太陽光発電を推進しています。2015年に丹波篠山市の工場跡地 約2.4haに太陽光発電所を設置し、発電事業を行っております。

昔から酒造りは米糠、酒粕などの副産物も有効に利用し、お米を余すことなく活かしています。醪から酒を絞った残り「酒粕」は、甘酒・粕汁・奈良漬けなどに使われ、これらの原料として欠かすことができません。大関では酒粕甘酒や、酒粕を使用した粕汁の素を販売し好評いただいています。また長年酒粕の有効利用や機能性素材としての研究を行い酒粕の更なる可能性を追求しています。

大関では長年酒粕の有効利用や機能性の研究を行ってきました。板状の酒粕はそのままでは、調理に扱い難いものですが、ペースト化、粉末化により使いやすい業務用調味料を開発しました。独自の製法で旨味を高めており、調理に加えることで素材の深み・コクを増す効果もあります。プロファイバーは酒粕から生まれた健康食品で難消化性たんぱく質を高め、内臓脂肪低下、腸内環境正常化、油吸着・脂質排泄の効果が期待されます。

レインボーカラーはLGBTQの社会活動のシンボルとして生命・癒し・太陽・自然・調和・精神と多様性を現しています。大関では2021年1月に世界8ヵ国、4月に日本、ダイバーシティ推進月間に合わせ「ワンカップレインボー」を発売しました。一つの愛の意味を込め「One LOVE」と記しています。企業理念「楽しい暮らしの大関」のもと、多様な属性、価値、発想を取り入れ企業の成長と個人のしあわせに繋がる架け橋となることを願っております。

大関では長年酒粕の機能性素材としての研究から難消化性たんぱく質（レジスタントプロティン）を高める製法により健康食品素材としてプロファイバーを商品化しています。内臓脂肪低下、腸内環境正常化、油吸着・脂質排泄が期待されます。

日本酒の原料はお米です。麹、醪も「米」からできています。灘の酒造りは、明治から村米制度と呼ばれる播磨の酒米産地と契約栽培のしくみを整え、良質な酒米を安定して使うことで発展した歴史があります。これからも栽培農家、栽培地域の皆さんと連携し、共に発展していきます。大関では若手社員が米作り体験を通じ、お米、環境、酒造りとの関わりについて理解を深め、商品開発はじめ、日々の業務に活かしています。

米に限らず、農業において農薬、化学肥料を適正量を超えて使用することが農業従事者の健康や農地環境へ大きな負荷・影響が懸念されています。GLOBALG.A.P.は持続可能な農業のための認証制度で、適切な農業の実践として栽培された作物だけでなく、生産工程（労働環境、農地への負荷）を評価する制度です。大関ではGLOBALG.A.P.の山田錦を使った純米大吟醸酒をNumberとして商品化しています。

西宮にある大関の本社・酒蔵の所在地は、今津郷と呼ばれ江戸時代から酒造りが盛んな地域でした。酒蔵の郷（さと）、今津を後世まで美しく残したいと思いがあります。社員が気軽に参加できる地域へ活動として、大関では会社周辺の清掃活動を月2回実施しています。

未成年者の飲酒は、その後の成長に悪影響を与える危険性があります。お酒を楽しむお客様にも法令を守っていただくようにパッケージにて注意喚起し20歳未満の方が飲酒することが無い様、酒類の広告審査委員会の自主規制を遵守しています。

昨今のお酒は商品コンセプトからフルーティーな風味を訴求する商品が多くあります。甘いイメージや可愛らしさを感じさせる商品のパッケージデザインであっても、ノンアルコールと間違って飲酒されることが無い様に配慮しています。表示法に準じた（お酒マーク）をわかりやすく表示ししています。

大関では企業理念に「楽しい暮らしの大関」を掲げています。若者の一気飲みや飲酒強要といった危険な飲酒行為の禁止や、体調に合わせた飲みすぎない適正飲酒を推進しています。従業員への社内教育を行うとともに、お客様に向けてもパッケージへの記載、HP、イベントなどでPRをおこなっています。

肥満の原因になる「糖質」、痛風の原因になる「プリン体」の2つがゼロ（※）のスピリッツ「樽香る糖質プリン体Wゼロ」や「糖類」「プリン体」の2つがゼロ（※）の「わが家のサワーの素」シリーズ商品を開発、販売しています。

• 食品表示基準に基づき、100mlあたり糖質0.5g未満を糖質ゼロ、
  100mlあたり糖類0.5g未満を糖類ゼロ、
  100mlあたりプリン体0.5mg未満をプリン体ゼロと表示しています。

ESGの取り組みの一環として酒類の有機認証開始日であった2022年10月1日に、業界で初めて有機JAS認証を取得。
数量限定で発売を開始し、2023年3月からはコーシャ認証を取得し通年販売商品として再発売しました。
原料となる有機米は化学肥料を一切使用せず、環境への負荷をできる限り軽減した栽培方法で生産し、製造工程においても厳格な審査基準をクリアしたオーガニック純米酒です。

人と自然を新しい資源循環でつなぐ「地エネの酒for SDGsプロジェクト」から生まれた日本酒「環（めぐる）」。
食と農のごみを発酵させて、給湯・暖房や発電に使用できるバイオガスを作り、副産物である「消化液」で育てられた酒米で醸した日本酒です。本プロジェクトを通じて日々発生している膨大なごみ問題の解決と、化石燃料から自然エネルギーへの転換への流れをつくります。